2006年 04月 23日
新しい料理、古い料理 |
お客さんにとって新しい料理と言うのは、知らない料理と言えるかも知れません。たまに三十年ほど前にやっていた料理をお出しすると、へー美味しいですね、これは大将が考えはったんですか、と聞かれる事が有りますが。いえいえこんな物は昔から有るんですよと答えています、つまり私達にとっては古い当たり前の料理でも知らなければそれは新鮮なものと言う事になります。音楽でも最近コマーシャル等で私達が若い頃よく聴いていた歌が流れますがそれを知らない世代の人には新鮮なのでしょう。しかし、料理でも音楽でもそれなりの年月がたっても新鮮に感じられるというのはそれだけ完成されているものといえるしジャズのスタンダードのようにこれからも残っていくでしょう。だめな物は消えていきます。又、最近創作料理という看板や文字をよく目にしますが、二十数年以上前に買った私の持っている料理の本に、道場六三郎がすでに創作料理というジャンルで沢山の料理を載せていますが、その頃京都には創作料理という看板の店はほとんど無かったように思います。今はたくさん見かけますが創作料理というよりは和に洋、洋に和の食材を使ったアレンジ料理といった方が適切な気がする所もたくさん有りますね。
by kappoh-ryori
| 2006-04-23 10:12
| グルメ
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