2006年 05月 16日
クエ |
昔、和歌山県の田辺市の割烹料理店で修業をしていた頃、地元の食材で美味しいなと感じたものは沢山有りますが、中でもクツ海老という見た目は全然違いますが伊勢海老の身によく似た海老で、今はあまり大きいのが少なく獲れる量も減ってかなり高価なものです。次に餅カツオという同じカツオの群れの中にまさにモチのような食感のカツオがいて、それが何時入荷するか分からないので入った時に大阪のお客さんに電話するとすぐに駆けつけた方もおられました。そして、クエ。体重4~50キロの大物もいて身は鍋に頭の頬肉をうす造りに、そして肝と胃袋は湯がいてぽん酢で和えたものが美味しいです。又、頭は大きく大人でも一抱えぐらいあり、これを捌くのにある程度は出刃包丁で関節を外して行きますが、最後の骨は包丁でははじかれるのでナタを使います。以前にもブログで書きましたが修業している頃は、衛生法規など関係無く少々手を切っても休む事など出来ませんが、このナタで指を落としたら休んでいいはとよく言われました。ついでにクエのぬしの話を、白浜に三段壁という所が有りここは自殺の名所でも知られていますが、ここでダイバーがふと後ろに何かの気配を感じ振り向くと大きなクエが口を開けて迫ってきたそうです。その口、大人が両手を広げたぐらいあったそうです。そして遺体の見つからない自殺者はこのクエの餌に・・・まー水中で見ると大きく見えるのでこれはオーバーかも知れませんが、かなり大きなクエが居るのは確かなようです。
by kappoh-ryori
| 2006-05-16 08:50
| グルメ
|
Comments(0)