2006年 09月 19日
美味しさの記憶 |
私達の子供の頃、肉は勿論、鶏卵やバナナといった物が大変貴重で高価だった時代が有りました。今は逆に小魚や大衆魚だった物が高価になって来ましたね。飽食の時代と言われるようになって久しい昨今、回転寿司や牛丼、ファミリーレストラン等がたくさん出来て今は子供でも気軽にお寿司などを食べる事が出来ますが昔は家でちらし寿司かいなり寿司を作ってもらえれば上等だったと思います。昔は飲んで帰るお父さんのお土産と言えばにぎり寿司が定番でしたが今はお土産ににぎり寿司をぶらさげて帰るお父さんの姿というのはめったに見かけませんね。むしろ居酒屋で飲んでいたお父さんより家で子供達の方が上等な物を食べていたりするかも知れませんね。つまり大きくなってあれを腹いっぱい食べたいとか自分がお金を稼ぐようになって初めて口に出来るといったものが少なくなってきているように思います。私も子供の頃、たまに肉の炒めたのがおかずだったらもったいなくて、ほっぺたの横に入れといて飲み込まずその味だけでご飯をおかわりしたものです。しかし、人工イクラや養殖魚などはむしろ大人が分かった上で食べればいいので子供には本物の美味しさというのをたまにでいいから食べさせてやりたいものですね、何故なら美味しさの記憶というのは何年経っても残っていると思うからです。
by kappoh-ryori
| 2006-09-19 18:51
| グルメ
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