2007年 02月 01日
高下駄 |
最近は高下駄を履いていなかったのですが、先日女将が高下駄を買ってくれて久しぶりに履くと普通の下駄と改めて目線の高さが違うのを感じました。大体和食店の調理場は俎板やガスレンジ等の調理器具も高下駄を履いて丁度良い高さにしてあるので仕事自体は変わりませんがお客さんとの目線がいつもより少し高くなるのでチョッとだけ偉そーかな何て感じます。見習いに入った頃は慣れない高下駄を履くと夜、足が痛くてだるくて眠れない事がよく有りましたね。又、高下駄の「ハ」も減ってくると真直ぐに減らずに大体傾いて減ってくるのでそうなると余計にふくらはぎ等が痛くなります。高下駄というのは当然、木で出来ていますが毎日履いているとえらい物で土台も足の指の形のとおりにへこんでできます。そして最近は業者に任せている所も有りますが、私らの頃は自分で「ハ」を入れ替えたり「はなお」をすげ替えたりしましたが、そうした事も修業の一つだったのでしょうね。私も祇園や先斗町に居た頃は割烹着を着た板前がカランコロンいわせて歩く姿も情緒があったように思います。今は長靴の所も増えましたけどね。
by kappoh-ryori
| 2007-02-01 13:36
| 様々な事
|
Comments(0)