2007年 05月 20日
ステキなまかない料理 |
よく「まかない料理」と言って料理人は自分達で試し作りした、店では出さない裏メニューのような!!実はとっても美味しい物を常日頃から食べいてると思われている方も多いのでは無いでしょうか。勿論そうした料理を見習いが勉強や練習がてら作りますし、私も作りました。しかし、現実には店の規模や親方の気質、料理人の人数などにもよりますが、素うどんだけだったり、沢庵だけだったりと、至って質素な時も有ります。そこで私が体験した、食べ盛りの頃でもこれは食べるのに、どうして飲み込もうかと思った「おかず」を!!一品目は魚などが残ると突き出しに落としたりしますがそれでも残ると冷凍保存していきます、そして冷凍庫に魚が入った小さな袋が次から次に放り込まれていきますが、それが一杯になって来ると整理をします。しかし、いくら冷凍庫とはいっても一番奥の下に有る魚などは冷凍が利かず、半溶けになった物も出て来ます。それを水にさらして、湯がいて、又、さらして、鍋にします。魚を避けて白菜を食べようと思うのですが白菜や他の野菜にも匂いが移り・・・何ともステキなお味でした。もう一品はカツオですが。本来カツオの身はモチッとしていますが、カツオも中には「ゴリ」と言って、鮮度は良いのですがまさに身がゴリゴリで気持ち悪い食感に加え血と鉄の匂いに生臭さが加わり思わずオエッと成ります。火を加えると大丈夫なのですが皆同じものを食べているので私だけそうする事は出来ません、皆何でこれが食べられるのか不思議でしたが。ふと隣で食べていた職人の目に涙が滲んでいたのを私は見ました。しゅ、修行やぁ~!!こちらもとってもステキな一品でした。
さて、こちらは古い根来塗りの茶托ですが、茶托としては使わず和え物やデザートの器として使っています。
さて、こちらは古い根来塗りの茶托ですが、茶托としては使わず和え物やデザートの器として使っています。
by kappoh-ryori
| 2007-05-20 10:06
| 器や画
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