2006年 12月 18日
血まみれの鮨 |
割烹料理店の修業は様々な事に及びます。料理は勿論、挨拶や接客というのも修業の内ですね。又、料理も焼き物や揚げ物、煮物は勿論、寿司もその一つです。若い時は体温が高いので常に氷を握らされていましたし、練習もいきなりシャリではやらせてもらえず、サラシを寿司飯の大きさに濡らして丸めた物で練習するのですね。ま、それはともかくタイトルの「血まみれの鮨」ですが、私が修業していた頃、巻物(胡瓜巻きや新香巻き等)は出来て、お客さんにも出していましたが、握りはまだちょっと、というときの話ですが。座敷のお客さんから寿司の盛り合わせの注文が入ったのですが、 丁度その時先輩の職人がひとりと私しか居ず、当然職人が寿司を握るのですが、そのちょっと前に職人が指を切っていてバンドエイドを巻いていたのですが、そこからまだ血が滲み出ていて・・・僕が握りましょかっと言ったのですが、職人も意地があったのか、まだ早いと一言。そして握るのですが、あ、あの、シ、シャリが真っ赤なんですけど・・・とも言えず。まぁマグロはええとしても、し、白身が赤いんですけど!!イ、イカまで赤いんですけど!!み、見えてますよね!!これやったら少し下手でも僕が握ったほうがええんとちゃうの?とも思ったのですが。あ、あのやり直したほうが・・・えぇぇ~~だ、出すの~・・・何度も言いますがシャリが真っ赤なんですぅぅ~・・・まっ色々有ります。
by kappoh-ryori
| 2006-12-18 22:20
| 恥ずかしい話
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