2006年 12月 22日
チョップ |
以前修業していた所の親っさんも職人さんも身長も有り体格も良く、若い時に柔道をしていたそうです。有る日、客どうしが酔って喧嘩になりスッと手を伸ばして俎板の上の包丁を取りました。そして、何かあれば包丁を取られた店側の責任も有るし、又柔道をしていた自信からか親っさんがその柳刃包丁を振り回している客の前に相手の客をかばうように立ちました。すると今度はそれを見ていた職人が親っさんをかばうようにその前に出ました。そしてそれを見ていた私はさらに職人の前には・・・出ず!!か、かっこええや~んと静観させていただきました。まー事無きでしたが、その職人と私も一度喧嘩になり、今で言う「切れる」というやつでしょうか。些細な事から私が「切れて」ヤ、ヤッタラ~表に出~ぃと言い高下駄から靴に履き替えてやる気満々でしたが、その頃にはちょっと冷静になっていて、ま、まずい!!だ、だれか止めてって気持ちでしたが今更引けへんしー。その時、親っさんが後ろから、やっちゃん(私の事)・・落ち着けと羽交い絞めにされました、もう動けません、いや、動けないフリをしました、とっても嬉しい羽交い絞めでした。又、話は変わりますが、親っさんとかになると何でもやっぱり勝てんなーと思われなければ直ぐに舐められてしまいます。ある時、誰かがヤシの実か何か忘れましたが、硬い実の殻を持ってきました、それを私と先程の職人がグーやらチョップやらで割ろうとして遊んでいたのですが、とーしても硬くて割れなかったのです。すると職人が親っさんにチョップで割れるか聞いてみぃーと言うのです、職人は割れないのが分かっていて恥をかかそうという訳ですね。えーっ僕が聞くんですかー!!そして親っさんが来たので、こ、これメチャクソ硬いですわー、親っさんでも割れませんよねーって聞くと、その刹那手刀が飛んできて見事に砕けました。そして、親っさんは一言私に呟くように、やっちゃん(度々ですが私の事)呼吸法やでー!!息を静かに吸って、そして吐き出すその瞬間、息を止めて・・・それから言われた通りにすると私も職人も割れました。えらいもんやなー、やっぱり勝てないと思いました。
by kappoh-ryori
| 2006-12-22 21:28
| 恥ずかしい話
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