2007年 02月 15日
ただ酒 |
約31~2年ほど前、そう私が16~7歳の修業をしていた頃は給料なんてほんの小遣い程度なのでどうやって安く酒を飲むかなんて考えていましたが、ざっと上げれば修業している店で盗み酒をする、酒屋の立ち飲みで飲む、町食堂で飲む、ワンカップ大関を猪口で飲む(酔う為)、店の親っさんに飲みたそうな顔をアピールして飲みに連れて行ってもらう、(周りは皆年上ばかりなので結構飲みに連れて行ってもらいました、私のゴッチャン体質はこの頃出来上がったのでしょうか)。そして忘れられないのが、その頃私にはたまに行っていたキャバレーの店長と呼び込みのアンちゃんの友達がいましたが、当時からキャバレーは時間内は飲み放題なのでどんどんビールを抜くのですね、そうすると殆ど飲んでいないビールが沢山裏口のケースに運ばれて来るのですが、それを裏口で待っている私が手招きされて呼び込みのアンちゃんとどんどん空にしていくのです、さらやのに捨てたらあかんわね。そうして飲んでいると顔見知りのキャバレーのオネエサンが来て、あー「やっちゃん」・・・私の事、おはよ~と言って(水商売は夜でもお早うと言います)何かつまみまで持って来てくれます。そして、時にはお金を払って中で飲む時も有りますから、そんな時オネエサンが今日仕事が終わったら何か食べに行こかーなんて誘われます。オネエサンの家の近くの鉄板焼き屋に先に行って飲んでてーと言われ、行って飲んでいると仕事を終えたオネエサンがお待たせ~と3人ほど入ってきて、見ると二人が赤ちゃんを抱っこしています。飲み食いしながら横でオシメを替えたりするのですが、さっきまでキャバレーで体中触りまくっていたオネエサンが横で赤ちゃんのオシメを替えているのですから、十代の私にはある意味ショックですが悪い気持ちはしません。今のように若い子がアルバイト感覚でするのとは違い皆何かしら訳ありなのですね、そうして生きてるんや~と妙に感動いたしました。そして、酔った私の頭の中をつい先程キャバレーで大音響でかかっていたアン・ルイスの「暗くなるまで待って」が鳴り響いていたのです。(因みに、この曲がかかると盛り上がりは最高潮を迎え・・・彼女も私も、バーテンダーも呼び込みのアンちゃんも・・・そして店内の誰もがハッスルしていた・・・(笑)。考えたら十六~七でキャバレー行ってた私もどうかとも思うが。
by kappoh-ryori
| 2007-02-15 12:20
| 恥ずかしい話
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