2011年 03月 27日
掟 |
若い頃はいろんな店に飲みに行きましたが、大体オヤジが一人でやっている店というのは、変な・・・いや個性的な店が多かったように思う。・・・ここでも幾つか書きましたが・・・友達に連れていかれたその店には決してそむいてはならない血の掟があった・・・まぁ、そのオキテにそむいたからといって、血の制裁が待っている訳では無いがオヤジは不機嫌になるよ(笑)・・・そのオキテとは、先ず最初はビールを頼まなければならない・・・そしてコップに注ぐ・・・だが、まだ飲んじゃいけない・・・オヤジが手際良く突き出しを出し終えるのを待って・・・オヤッさんも一杯どうでっか!!・・・と、進める・・・当然オヤジは断らない・・・更にオヤジにはナミナミとこぼれんばかりに注がなければならない・・・八分目やったらオヤジは・・・もっと・・・って自分で言うよ(笑)・・・そして、みんなで乾杯する訳やけども、ここはオヤジに注目しなければならない・・・隣の奴と喋りながら飲む・・・なんて勝手な行動は許されへんよ・・・その辺は常連がオヤジに注目してっと、たしなめんといかんよ・・・するとオヤジは皆が注目するのを何気に待ってから、おおきに頂きますといって、顔が上がったかな・・・と思った瞬間、なみなみと注がれたビールがカラになっている・・・そしてオヤジの・・・どや顔・・・あまりの早さに今度は見逃すまいと、もう一杯注ぐ・・・同じ事が繰り返され・・・またしても・・・どや顔を見せられる(笑)・・・けど実際見るとけっこうスゲーと思ったものです・・・まぁ、ここまでが一応、ワンセットやね。・・・そして、他に客が来ると同じ事が当たり前のように繰り返される・・・初めての客だったら、隣の常連が何気に教える・・・オヤジは一体、一日になんぼ程ビール飲むねん・・・そんな事よりも、オキテにそむいても制裁は無いと言ったが・・・先に居た私達が、客が来る度に当然嫌でも見せられるオヤジの・・・どや顔・・・それこそがまさに血の制裁だったような気がする。・・・ん、・・・それはアンタも一緒やで・・・って声が聞こえたような・・・
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by kappoh-ryori
| 2011-03-27 12:17
| 様々な事
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